広告
自観戦記のページでは、マスコミと戦われた明主様を御紹介いたしましたが、一方で一部書籍や美術館などの宣伝には積極的に新聞広告を利用されています。
以下幾つかを御紹介します。
読売新聞 昭和24年3月9日 朝刊2面 日本観音教団顧問 岡田自観師著 信仰雑話 B6判 117頁 価100 〒20 信仰を通じての師の薀蓄(うんちく)を傾けた宗教、哲学、政治、教育、芸術観は正に前人未踏の卓見にして、読後何人もその人生観を一変するであろう 取次店 熱海市田原町○○○ 二十世紀出版印刷合資会社 |
「私は新聞広告だとか、宗教宣伝するという気持ちはちっともない。ただ、いろいろなことの必要で「新しき暴力」の如き、みんなが間違っていることのために、ああいった拷問やなにかされて苦しむ人がたくさんできるから、それをやっているんです。一番初めに信仰雑話を出したことがあるが、新聞広告はどのくらい反響があるか試したんです。いずれ、結核の本も新聞広告をしますが、あれは、結核の人間を救いたいためです。あんまりひどいことになっているからね。」
御垂示 昭和26年10月5日
「昨日の「読売」と今日の「毎日」に「新しき暴力」という本の広告がありました。あれには付録がつくんです。それは、この間公判の時に私を調べた警察官が証人になり、嘘や作り事、でたらめを言いすぎるから、それをウンと書いて、それに繋がって去年からの、つまり彼らがない罪をつくったやり方やいろんなことをそうとう書いてありますから、それを付録にした。(或る日の公判スケッチ)--中略--それでいろんな著名人がよく書いてます。
昨日の広告にも中島健蔵の評が書いてある。非常に良いことを載せてあるので感心した。」
御講話 昭和26年8月28日
※「法難手記」発行当時はまだ明るみに出ていなかった複数のえん罪事件が、実は御法難事件と同時期、同管轄内で連続的に発生しています。
本書はこれらの歴史的えん罪事件と合わせて研究・語られるべき、後世に残すべき問題の書です。
新聞記事「御法難」のページ、「はみだし」を御参照ください。
昭和26年8月15日 「結核の革命的療法」 発刊
この書の新聞広告もお考えになられていましたが、当時の世情はそれを許す状態ではありませんでした。
いや今でも教団としてこの書の広告はできないのが現実かも。。。でも我々の御教えの根幹でもあります。。。
昭和27年6月15日 箱根美術館完成
まずは信者さんへのお披露目、次に各界著名人へのお披露目、そして昭和27年7月3日、箱根美術館が一般公開されました〜!
読売新聞 昭和27年7月2日 朝刊2面 箱根美術館 開館 ○七月三日より有料一般公開 ○十一月迄無休(午後一時より五時迄)開館 箱根強羅公園上(ケーブル下車すぐ) 箱根美術館 |
記念すべき美術館オープンにしてはやや小さ目の広告とも思えますが。。。実は数日前から各新聞社が箱根美術館について好意的記事を掲載し、無料の宣伝をしてれました!
そんな状況も考慮されているのかもしれません。。。?
「箱根美術館」のページで一部御紹介予定です。
美術館開館は、それまで誹謗中傷ばかりだった新聞や社会の目を一変させたようです。
翌年には新聞社の後援で特別展が開かれる程になりました!
他の宗教が病院・学校・慈善事業等に浄財を使うに対し、一番金持ちな宗教?が使わなかった訳。。。明主様が繰返し繰返し「真・善・美」と仰っていた訳。。。などが漸く理解し始められたようです。
「もっとも品物も浮世絵が五、六幅くらいなもので、それが夏を過ぎたころからバタバタと集まってきたのです。それで神様が浮世絵展をやれというのだろうと思って、それから計画し始めたのです。それから外国の古美術品は今年の春ごろからポカポカと集まったのです。これは私は夢にも思わなかったのです。大体日本や中国の物は始終集めたりいろいろしてましたが、エジプトとかギリシアという物は、ほとんど見たこともないような物でしたが、それがドンドンはいってくるので、神様はこういう展覧会もやられるのだなと思って、それから見られたとおりのものができたのです。(箱根美術館 別館完成)--中略--四、五日前に毎日新聞と東京日日新聞の美術に関係した記者連が両方で十人か来ました。今度新聞にも出すでしょうが、これだけの浮世絵が集まっている所は、日本ではここが一番だろうと言っておりました。ですからわずか数カ月で日本で一番というように集まるということは、神様の手際のよいことには驚きます。」
御講話 昭和28年5月27日
東京日日新聞 昭和28年5月31日 4面 |
国立国会図書館 所蔵 |
いきなり裸でビックリしました? 広告中の黒く潰れてしまった部分には、この肉筆浮世絵が載っています。 インパクトのある紙面で、宣伝効果もUPです! イヤ失礼しました。。。作品は「歌麿」晩年の傑作「寒泉浴図(かんせんよくず)」でございます。 ※大サービス!クリックで拡大します(笑) |
浮世絵展は大好評につき翌年も開催されました。
また東京・札幌の三越でも開かれたそうです。
「今年は近代名品展というのを六、七の二カ月やるつもりです。それから八、九、十を浮世絵展覧会にして、これは別館の方でやるつもりです。それから本館の方は桃山展を通してやるつもりです。近代名品展というのは、明治以後のいろんな美術品ですが、これは今まであまり世間に知られない物が多いのです。隠れていた物です。--中略--それで今年は毎日新聞社が主催で浮世絵展覧会をやりたいというのです。方々から集めるのでなくて、箱根美術館のもののみです。適当な名称をつけるでしょうが、とにかく企画は毎日新聞社です。博物館なども手伝うでしょうが、そういうようで、三越の七階の大ホールで、元特別食堂になっていた所です。ちょうど百五十坪ありますから、随分広いです。だいたい肉筆を主にしてやります。」
御講話 昭和29年1月3日
読売新聞 昭和29年4月3日 朝刊5面 桃山時代展 4月→11月 浮世絵展 7月→11月 近代名品展 4月→6月 4月より11月まで開館・(開館中無休)・夏期美術講座開講(詳細は当館に御問合せ下さい) 箱根美術館 (神奈川県箱根強羅公園上) |
↑こちらは箱根美術館・特別展の広告です。今回はかなり大きな広告になりました!
また美術館の美術講座はこの頃から開講されていた事がわかります。(もしや日本初?)もちろん参加者に信者、未信者の別もありません!
これは美による人心浄化・美の大衆化を具体的、積極的に進める新しい試みだったと言えるでしょう!
以下は三越での肉筆浮世絵展の広告です。
さすが新聞社の企画とあって記事として大きくとり上げています!
国立国会図書館 所蔵 |
毎日新聞 昭和29年4月8日 夕刊4面 初の公開『堀江物語』など 一般観衆も十分たんのうできる あすから肉筆浮世絵名作展 |
毎日新聞 昭和29年4月12日 夕刊1面 肉筆浮世絵名作展 絢爛華麗な江戸芸術を象徴する浮世絵の 肉筆80余点を一堂に展観! --主なる出陳品-- 重文「湯女」 作者不詳 重美「伊勢物語」 岩佐又兵衛 同 「雪月花」 勝川春章 「立姿美人」 菱川師宣 「寒泉浴」 喜多川歌麿 「馬上美人」 鈴木春信 「春秋山水」 安藤広重 主催・財団法人 箱根美術館 後援・文化財保護委員会・毎日新聞 18日まで 日本橋本店 7階 |
国立国会図書館 所蔵 |
国立国会図書館 所蔵 |
毎日新聞 昭和29年4月15日 夕刊6面 浮世絵師の悲願 ---肉筆浮世絵名品展--- 近藤市太郎 |
三越・肉筆浮世絵展へGO
Click↑
このような企画は美術館・新聞社・デパートの三者とも益を得る従来型の企画とも思われがちですが、実はこれ以前は寺から美術品が出る事はあっても、美術館がデパートへ出張する事などは無かったそうで、これもまた新しい試みだったそうです!
つまり明主様にとっては「美術館」というブランドも国宝級美術品の価値さえも二の次で、普段美術に縁遠い一般買物客にこそ気軽に美に触れ、楽しんで、知らないうちに浄まって帰ってもらいたいという、そんな超合理的で画期的な企画であった事がわかります!
そしてそれが箱根美術館と神仙郷造営から続く一貫したコンセプトである事についてはもう言うまでもありませんが。。。
。。。たぶん救世(メシヤ)会館建設もしかり。。。おっと脱線。。。m(__)m
だからデパート不況の今日でも、こうした企画が応用できる部分はないでしょうかね!
箱根美術館の広告は特別展がなくても時々掲載されました。
とりあえず、なんか可愛かったんでコレ!
昭和28年1月1日 「アメリカを救う」発刊
アメリカを救うへGO
「日比谷通り沿い」のページ
昭和27年12月1日 「結核信仰療法」発刊
読売新聞 昭和28年3月24日 朝刊2面
今でも教団としては不可能と思われる「現代医学の根本的誤謬を正す」著書の広告の型がココにありました。御講話集などを拝見すると、この広告を見て本を購入し、試し、救われ、お道に入られた方がずいぶんいらっしゃるようです。
読売新聞 昭和28年5月11日 朝刊1面 五ヵ年にして米の五割増産を 目指す農業の革命書! 自然農法解説 岡田茂吉著 [内容]自然栽培の勝利(土の偉力)・農業の大革命・自然栽培に就いて・水稲自然農法の研究調査と批判・夢か奇跡か・自然農法佐渡(座談会)・推定反収十八俵の○○さんを囲んで ★自然農法普及会設立会員募集中 A6判 236頁 定価50円送料16円 発行所 世界救世教出版部(熱海市田原町) 発売元 熱海商事株式会社 (全国有名書店にあります) |
これまでの新聞広告を見る限りでは、一般向けには宗教宣伝より、社会正義や美術の振興、医療と農業の誤り等について広告・啓蒙されている様に拝察されます。 (ちとMOAに洗脳され過ぎかな。。。?)
そして「救世教奇蹟集」の広告は、一歩踏込んだ新聞広告としての集大成と言えるものでしょうか。。。
読売新聞 昭和28年10月30日 朝刊2面 | 「それから今度「救世教奇蹟集」という本を出しますが、なにしろ奇蹟などというのはあまり知らないので、ようやくキリストの奇蹟ぐらいが宗教的奇蹟として知っているぐらいで、救世教の奇蹟というのは想像もできないのです。そこでこの広告文などもなかなか難しいのです。やっぱり迷信を鼓吹(こすい)するというようにとられやすいのです。だからそうとられないように、なるほどそういうこともあるかというように、注目されるようにしなければならないのです。それで広告文の書き方もつまり信用されるようにして、それでは買って読んでみようという心を起こさせるというようにもしなければならないのです。私は今まで書いたことはないが、これだけは一生懸命に書きました。」 御講話 昭和28年10月17日 |
世界救世教教主 岡田茂吉著
B6判 三一三頁 定価一五〇円 送料三二円
世界救世教奇蹟集
およそこの世に神は在(あ)るか無いかという事程、簡単にして難しい問題はあるまい。という訳は昔から今日まで肯定派と否定派とが何程論議を闘わして来たか分らないが、今もって結論は得られないにみても明らかである。これについて私としてもよく考えてみると、神が無いという方が当ってはいないかと思う。なぜなれば目にも見えず、耳にも聞えず、手にも触れないからである。従って誰にでもハッキリ分るところの唯物科学をもって唯一無上のものと信じ、絶対的信頼を払っているのが現在である。ところが困る事には何程科学が進歩しても、割切れない問題が次から次へ出て来るので、科学のみでは到底安心出来ないがため、ある者は哲学へ、ある者は宗教へ、ある者は何々というように、何らか力強いものを求めてはいるが、それを満し得る程のものはないので、人々は不安に怯(おび)えながら、希望なき人生を送っているに過ぎないのである。なるほど文化の進歩は何もかも便利となり、政治も社会機構も改善され、昔とは比べものにならない程恵まれているにかかわらず、右のごとしとすれば現代文明のどこかに気の付かない大きな欠陥があるに相違ない事が考えられる。では欠陥とは何かというと、すなわち科学過信であって、特に智識人程そうであるから、何よりもこれに目覚めさせる事で、これが先決問題である。といっても智性の進んだ今日、何事も学理第一主義になっているから、この誤った考え方を是正し奇蹟によって神の実在を認識させる事である。
従ってこれが一般に知れ渡るとしたら、ここに人類待望の平和幸福な世界実現は必然である。また昔から奇蹟は宗教に付物とされているが、その中でも彼のキリストの奇蹟である。これが同教発展の上にいかに大きな役目をしたかは、今日文化民族の大半が基督者(キリストしゃ)であるにみても明らかである。それに引換え彼の仏教が、現在見るごとき極東の一角にようやく命脈を保っているにすぎないのは釈尊在世中見るべき奇蹟がなかったからでもあろう。また今一つの重要事がある。それは昔から宗教、倫理、道徳、教育等々理屈をもって教化の方法として来たが、これもほとんど魅力を失ってしまった。というのはいかに巧妙な理屈といえども、事実が伴わない限り、人心を捉える事は出来ない。理屈だけで悪人が善人にはならない。理屈で幸福は掴めない。理屈通り医療を施しても病人は減らない。というように人間は最早理屈不感症となっている(ただ医学のみはそれに気付かないだけの事だ)。しかしこれより外に方法がない現在、ないより増しだくらいに続けているのである。こうみてくると今日真に人類を救い得る力のあるものはほとんどないといってよかろう。ところが驚くべし、この大問題を確実に解決出来る一大福音が生まれたのである。これこそ人間が夢想だもしなかった超人間力、すなわち最高神の力であって、これが本教を通じて今や暗黒無明の世界をして、光明赫々(かくかく)たる世界に転化せしめんとするのである。その唯一の方法が奇蹟であり、本教くらい奇蹟の多い宗教は末(いま)だ嘗(かつ)てないとされている。
一例を挙(あ)げれば一信者にして、キリストと同様の奇蹟を顕わし得る者すでに数十万に及んでおり、なお益々増加の傾向にあり、この事自体がすでに一大奇蹟である。その実例百二十を載せてあるが、余りに超現実的なものばかりで、直ぐに信じ得られまいが、事実は飽くまで事実であり、全部本人手記のものである以上、疑念のある人は本人に直接打(ぶ)つかって訊(き)くか、本教に来って直接検討されん事である。以上によってキリストのいわれた天国も、釈尊のいわれた弥勒(みろく)の世も神の準備はすでに成り、今や呱々(ここ)の声を挙げんとするその直前が今日である。ゆえに現在までの人類苦闘史は、その陣痛のためでしかない事が分るであろう。
熱海市田原町○○○ 発行所 世界救世教出版部 発売元 熱海商事株式会社 |
(全国有名書店にあり品切の節は送料を添え発売元へ御申込み下さい)
世界救世(メシヤ)教を何時もボロクソに書く新聞でしたが、以上御覧のように広告媒体としては構わず御利用になられました。特に「新しき暴力」の時には正にバッシングの最中、この話題で最も悪く書く方の新聞社でも御使いになっています。
明主様の合理性、積極性、そして皮肉にも似たユーモアすら感じます。
勿論、宣伝効果を最大限たらしめる為の工夫やソロバンもお忘れになっておりません!
ところでもし明主様の御在世当時にPC・ネットがあったなら。。。お使いになられたでしょうかねぇ。。。?
唯物文化の権化の様なツールですけど。。。
こんなモノを神様が許されたと考えると、こりゃもうよっぽどな時期に来ているようにも思えます!
だから大いに使いましょう! いや使わねば。。。
明主様は合理的で新しく、私たちよりずっとアメリカ式の御方ですから!
はみだし
新聞広告ではありませんが、広告の第一号と言えばやはり「応神堂」の開業ビラと言う事になるでしょうか。このビラを街中で配る事から全てが始まりました。
思えば苦節20年、療術者1名(明主様)の信仰的指圧療法という建前から始まり天下の大宗教へと発展を遂げましたが、改めてビラを熟読してみれば仰る事は全く変っておりません。 宜しければ下の「昭和9年5月1日へGO」をClick!